ポジティブに考えればいいの?時にはネガティブになることも必要

いつもポジティブに考えなきゃいけないの?

「ネガティブにならずポジティブに!」「いつも前向きでいることがいちばん!」といったような考え方はとても多いものです。実際にこうした考え方になれるよう、日頃から気持ちの向き方には注意しているみなさんは多いかと思います。ネガティブになりそうな時はとにかく物事をポジティブに考えるようにする、落ち込んでしまった時もすぐに前を向く、といったように、いい方向へいけるよう努力している人は少なくありませんね。

しかし、もしムリをしているならがんばってポジティブに考える必要はありませんよ。ムリをせずにポジティブに考えられるようになればいいですが、ムリをしている時点で心の負担は増えてしまっているんですね。すごく気持ちが落ち込んでいるのにムリをして明るくふるまうと、かえってストレスを感じてしまう時と同じです。これではただのカラ元気ですし、一時はポジティブになれてもまたすぐにネガティブな気持ちは戻ってきてしまいます。そんなみなさんにオススメしたいのが「思い切ってネガティブになること」です。

時にはネガティブになることも必要

ネガティブに考えることは悪いことのように思っている人は多いようですが、ネガティブを突き詰めることは決して簡単なことではありませんよ。むしろムリをしてポジティブにふるまうことの方が簡単なんですね。でも、それではいつになっても心の問題を解決することはできません。ただポジティブになっても、自分の気持ちが落ち込んでしまう原因のことまで忘れてしまうのはいいこととは言えません。ポジティブになりたいなら、まずはネガティブになっている今としっかり向き合うことが大切です。

どうしてこんなに落ち込んでしまうんだろう、どうしてこんなにネガティブな気持ちになってしまうんだろう、と自分自身の心に問いかけてみましょう。すると、どんどん気持ちは落ち込んでいってしまいますが、それでいいのです。自分のネガティブさを認めたからこそ、次にポジティブに考えられる未来が見えてくるのです。

今ネガティブな自分に悩んでいるみなさんは、ネガティブになっている今を大事にしましょう。人間誰しも落ち込むことはあるものですが、一度どん底に落ちることで見えてくる光があります。今はネガティブになってしまっている時でも、明日になれば気持ちは徐々に晴れてくるかもしれません。ネガティブな気持ちの中にも必ず希望はあるんだ、ということを忘れなければ、思い切ってネガティブになってしまっても怖くはありませんよね。

落ち込む時は落ち込むべき時

私達は生きているのですから、気持ちに波があるのは仕方のないことです。今日の自分がネガティブだったとしても、そんな今日も長い人生の中では必要な1日だったということを忘れないように、ネガティブになってしまう自分のことも大切してあげましょう。決してネガティブになってしまう自分のことを責めないであげてください。

ポジティブに生きればいい、何事もポジティブに考えられればいい、というわけではありません。時にはネガティブになることも必要ですから、気持ちが落ちている時にはとことん落ち込んでしまいましょう。ちゃんと落ち込んでからまた歩き出せばいいのです。落ち込んでいる時は落ち込むべき時、と割り切ることで気持ちも楽になっていきますよ。ムリをするよりも、自分の気持ちに正直になることを大事にしましょうね。